はい、次は身頃縫います



まず前身頃のダーツを縫っていきます
襟折れを湾曲させるためにカーブのダーツを取っているのですが
片方は直線片方はカーブなので差寸分を枝ダーツで処理してます
切り躾とノッチを目印に縫います



縫えたら切れるところまで切り分けてアイロンできっちり割ります
先っぽの方は押し込んで潰しておいてください



カーブのダーツを縫ってアイロンで割ります
前身頃が出来たら前脇身頃、後脇身頃と縫い合わせます
今回は脇のシームにシームポケットを作りましたが
ポケットの作り方は本の通りなので省略します



3つのパーツが縫えたらアームホールに端打ちテープを貼ります
あと前肩線にストレートテープを貼ります



更にアームホールに伸び止めの捨てミシンを走ります
とりあえずアームホールは絶対に伸びて寸法が変わったり
形状が変わったりして欲しくないのです!!



後身頃のセンターバックを縫い合わせてアイロンで割ります
襟ぐりがわの縫い代を三角にカットして
後襟ぐりにストレートテープを貼ります
アームホールに捨てミシンを走って
先ほど縫い合わせた前身頃などのパーツを縫い合わせ
アイロンで割って一つにします
肩線を縫い合わせてアイロンで割ります

これで身頃も完成です



次は見返しと身頃を縫い合わせて表裏をくっつけて行きます
ちょっと難しいのがひかえ分や返り分で表と裏が同じ形にしていないということ
特に襟折れ線の付近や襟先はいせ込みながら縫わなければなりません
写真は襟折れ線のところなのですが下が見返し上が身頃です
見返しのほうが段差になってますよね?
これをぎゅっと内側から引っ張って身頃の線に沿わせます



沿わせた写真。このまま一気に縫っていきます



襟先の部分も表と裏で寸法が違うので
上手く縫えていたら何もしなくてもこのように反り返った形になります
右側が見返しで左側が身頃です
ラペルは折りかえってくるので見返しの方が大きくないと
襟先が跳ね返ってきやすいです



縫えたら襟折れ線から下は見返し側の縫い代を半分にカットします



襟折れ線から上は身頃側の縫い代を半分にカットします
襟折れ線のところは縫い代が内側に回ったときにごろつかないように
両方カットしておきます
襟先部分や裾の角もカットしておいてください
(上襟の時と同じように)



縫い代を全部割ります



で。ここまで縫うと全体的にどうなってるかというと此処まで出来ました
だいふ服の形になってきました!!
緑色の部分はポケットです〜


次は上襟を身頃に縫い付けます
表襟と裏地側、裏襟と表地側を中表で縫い合わせます
ラペルとの縫い付けの付近が縫いにくいけど
切り込みいれたりしながら頑張って縫います
しっかりミシン目とミシン目が繋がるようにしないと綺麗に仕上がりません



縫えたら縫い代全部割ります
表地の身頃側は縫い代がつれてくるので切込みを入れながら割りましょう
他の箇所で縫い代が重なってごろついてくる部分は
なるべく重ならないようにカットして落ち着かせてください



表地の襟付けの縫い代と裏地の襟付けの縫い代を
も糸で中とじします
これで襟付けは終了〜



表地と裏地の裾を縫い合わせます



この時に見返しから3cmぐらいは縫わないであけておきます
一番最後にこの隙間から背中の裏地を引っ張り出して縫います



縫えたらお袖の袖口の同じように表地を出来上がりに折って
千鳥がけで軽く縫いとめます

後脇身頃と後身頃のシームのウエストのノッチあたりで
表地と裏地を中とじします
お袖の時と同じようにしてください

此処まで縫うともう空いている箇所は背中の穴とアームホールだけになっているので
背中の穴から全部を少しずつ引っ張り出して表に返します
返せたら先ほど縫ってアイロンで割ったラペルとかの前地縫いの部分を
アイロンで押さえて整えます
この時に襟折れ線から下は見返し側に身頃を控えて
襟折れ線から上は身頃側に見返しを控えてアイロンして下さい
文章だとわかりにくいかもしれないけど
ようは表に見えるほうに縫い目が見えないようにアイロンしてもらえばいいです



今は全体的にはここまでできました〜
もうあとお袖を付ければおしまい!



で、襟折れが湾曲どうこう云ってたのはこういうことです
赤い線がまっすぐな場合の襟折れ線です
カーブさせるためにダーツだのなんだの凄く苦労したけど
やっぱりこっちの方が可愛いし良かったかなと思います
上襟も代襟と羽襟で切り替えた甲斐あって首にそってくれて良かったです
実は私もここまでちゃんと自分で製図からして
RTWで縫製するのは初めてなんですよ…
学生の時にもしたけど超適当に作ったので
この襟折れ湾曲も台襟と羽襟の切り替えも一応習ったけど
実際に作るのは初めてだったから上手くいくか心配でしたが
なんとか一応上手くは出来て良かったです



お袖を付けます。
後脇身頃のダブルノッチと袖のダブルノッチを中表で合わせます
ダブルノッチを後脇身頃と袖に入れておくと
前後のパーツを間違えて縫い付けたり左右のお袖を間違えたりしないですよ



身頃を下にお袖を上にして縫っていきますがこの時に
身頃のアームホールの形を壊さないように注意しましょう
写真のようにカーブの箇所は真っ直ぐに伸ばして縫わず
カーブの形にそうように縫いましょう
またノッチはきっちりと合わせてください
折角お袖を作った時にイセたし適当に縫い付けると
左右の付き方が変わってしまいます
襟でも何処の箇所でもそうですが左右同じにすることが大事です



縫えたらアームホールの形を壊さないように
アイロンでイセを馴染ませます
ぐるっと一周してください

これでお袖付けはおしまいですが
更に肩と袖を綺麗に見せるために
ゆき綿と1cmの肩パットを付けます
パットで肩と肩先を固定しゆき綿でイセを補強することで
袖が安定しふっくらと見えます
最近の流行ではパットをつけないジャケットなどもありますが
基本的にはつけた方が綺麗に仕上がります
5mmとかの薄いパットもありますしね
特に私が思うのはロリィタやゴス服でよく使うパフスリーブでは
パットがあるのと無いのでは肩のギャザーの立ち上がりが
全然違うのでつけた方が良いんじゃないかなと思いますよ



ゆき綿を袖側に縫い付けます



パットは肩線から前後5cmぐらいと肩線の縫い代に少し
も糸で縫い止めます





一応つける前とつけたあと写真撮ってみましたが…
あんまりわからないですね
実際に見たり触ったりするとだいぶ違います
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